この記事には次のような事が書かれています。
写真はイメージです。
テレビ番組「ヒルナンデス」の
『女性一級建築士のお宅覗くんデス』のコーナー。
10月25日の放送は、
一級建築士の浦木美樹子(うらきみきこ)さん
のお宅が紹介されていました。
浦木さん宅は築37年の家をフルリノベーションしています。
ご夫婦と小さなお子さん二人の4人家族でお住まいです。
番組では、「異素材を組み合わせた、超合理的なリノべハウス」と紹介していました。
気になるリノベーションをメモしました。
浦木建築設計事務所のサイト
外観(ガルバリウム鋼板の壁)
外壁にガルバリウム鋼板を使用しています。
ガルバリウム鋼板は、錆びにくくメンテも少なくて済むそうです。
通常の壁材に比べ10年以上長持ちし、コストは2割ほど安いとか。
一見全体かなと思いましたが、道路に面した2面だけガルバリウム鋼板です。
他の面はスプレー塗料でシルバーに塗ってあります。
シルバー色は光を反射するので汚れが目立ちにくく、古さを感じさせないそうです。
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玄関(仕事場を兼ねている)
玄関ドアが透明のガラスだったので驚きましたが、
ドアを開けたらそこは、仕事場。仕事場なら外から見えても問題ないってことですね。
●ラーチ合板
内壁はラーチ合板(ベニヤ)を塗装したものを使っていて木目調になっています。木目調だと壁ではなく家具の一部のように見えて、圧迫感を感じさせないそうです。また、ラーチ合板だと畳1畳分で1500円位なので、コストもかなり抑えられます。
もともとラーチ合板は下地材として使う物ですが、最近は下地材を敢えて仕上げ材として見せて使う人も増えているようですね。ちなみにラーチ合板は針葉樹から作られるので「針葉樹合板」とも言われているようです。見た目は木目や節が目立つのが特徴のようです。
似たような物に「ラワン合板」があります。ラワン合板は「広葉樹」から作られているそうです。こちらの方が木目などは目立たないようです。
建築家なので色々な材質の特徴を知っているからできること。
素人がただ安いからと言って手を出すと後々問題がありそうな気もします。
専門家に相談しながら使うのが良さそうですね。
リビング(2階)17畳
リノベ前は階段を中心に四つの部屋があったそうですが、それをワンルームにしたそうです。
無駄な物が置いていなくスッキリとしています。
●フローリング
子どもが汚しても平気な「ヨーロピアンオーク」という床材を使っています。
ヴィンテージ加工をして最初から傷が入った状態の床材です。
また、床板の幅が通常のものより広い19センチ(通常は10センチ)にして空間を広く感じる工夫をしています。
それから、1階の廊下に当たる場所にグレーチングを敷いて光や空気の通り道にしています。
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●天井
工業製品の「木毛セメント板」を使用しています。
断熱性があるので夏涼しく冬暖かいそうです。遮音性もあるそうです。
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●木製ブラインド
木製ブラインドは静電気が起こりにくいので掃除が楽だそうです。
●椅子
ダイニングの椅子はデザインがバラバラ。
椅子の脚が細いと圧迫感がなく部屋がすっきりとした印象になるとか。
キッチン(2階)4.6畳
取っ手のない引き出しやオールステンレスで掃除がしやすいとか。
●収納棚
見えてもいいものを収納する場所には扉を付けずにコストカット。
食器棚は奥行きの違う棚が二つあります。
奥行きが狭い棚には、いつも使う食器を、奥行きが広い棚にはたまにしか使わない物を収納しています。
●仕切りのカーテン
キッチンとダイニングの間は必要な時にカーテンで仕切ります。
透ける素材のカーテンなので、仕切っても様子は伺えます。
●和室
リビングの奥に3.6畳の和室があります。
和室は天井が低めになっています。座って過ごす空間は天井が低いほうが落ち着くんだそうです。
リビングより30センチ高めに作り、その段差を利用して収納を作っています。
寝室兼子ども部屋(1階)14畳
リノベ前は二つに分かれていた部屋を壁を取り払って一部屋にしています。
●床
1階の床は「ラーチ合板」を使ってコストカットをしています。
2階の床材「ヨーロピアンオーク」の半額以下になったそうですよ。
●将来を考えたリノベ
お子さんが大きくなってきたら子ども部屋2つと寝室とに分ける予定です。
そのために照明は3ヵ所設置しています。
●収納
2階に収納が少ない分、1階に収納を多く作っています。
その場所は階段下のデッドスペースです。
壁と一体化した収納は寝室からも開けられるし廊下側からも開けることができます。
浦木さん宅のリノベーション費用
浦木一級建築士のお宅のリノベーション費用は、2000万円だそうです。
建具を減らしてカーテンにしたり、設備の位置をそのまま利用して工事費をカットしたり、
コストを抑える工夫が色々あるそうです。