この記事には次のような事が書かれています。
テレビ番組「ヒルナンデス」の『女性一級建築士のお宅覗くんデス』のコーナー。
6月21日の放送は、一級建築士の岡崎成世(おかざきしげよ)さんのお宅が紹介されていました。
岡崎さんのお宅は、「I’m home.no.76 2015年7月号」にも掲載されています。
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段差を付けることで壁の無い空間を区切る
玄関を抜けてLDKへ入るとまずダイニングがあります。
その奥がリビングになっていて、リビングの後ろがキッチンという配置です。
LDKはひとつながりですが、
ダイニングからリビングへは下に降りる段差があり、
ダイニングからキッチンへは上に昇る段差があります。
そのことにより、壁はないのですがダイニング、リビング、キッチンそれぞれが独立した部屋のようにも感じます。
区切っていないのに区切っているような感じ。
リビングとは反対側のダイニングの隣は和室になっています。
ダイニングと和室は引き戸で仕切られていますが、開け放つと一つながりになります。
和室もダイニングから一段高く造られています。
年を取ると段差が危険なのでバリアフリーを考えるお宅も多いと思いますが、
段差があると世界が変わる感じがしていいですね。
若いうちは段差を楽しんで、段差を危険だと感じるようになったらバリアフリーにリフォームする。なんていうのが理想ですが、老後の予算を考えるとドキドキします。
ダイニングとリビングで15畳だそうですがテレビで見た感じではもっと広く感じました。
薪ストーブと石の床
リビングには薪ストーブがありました。
床には石を使っています。
石の床は夏はヒンヤリで冬は薪ストーブの熱が伝わり床暖房のようになるそうです。
広いウッドデッキ
ダイニングからは広いウッドデッキへ出られるようになっています。
ウッドデッキとダイニングに段差は無く、掃出し窓を開ければ一つながりになります。
また、この掃出し窓が全開できるようになっているのでかなりの解放感です。
このウッドデッキの費用は50万円位だそうです。
ウッドデッキは後付けで作るよりも、家を建てる時に一緒に作ってもらう方が安く仕上がるとおっしゃってました。
アジアンテイストな和室の天井
和室の天井は葦(よし)が貼られていました。
横ラインで葦が貼ってあり、アクセントで桜の板が皮付きのまま縦ラインに入っていました。桜は1メートル間隔位だったでしょうか。
普通の板の天井にするよりもこうした方がアジアンな雰囲気が出て、落ち着いたオシャレな和室になっていました。
この天井の材料費は1畳で約1万円だったそうです。
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ゴミ箱スペースに換気扇
キッチンはダイニングから2段くらい上がった所にあります。
リビングの後ろになりますが天井から床までの壁は作らず、床から120cmの高さの壁を作って家電などの収納棚になっています。
リビングからは収納の壁しか見えません。
リビングやダイニングからキッチンの中のごちゃごゃちゃは見えませんが、キッチンからは程よい感じでリビングなどが見えます。
家電収納棚の端っこにはゴミ箱スペースがあります。
このゴミ箱スペースに小さな換気扇が設置してありました。
ゴミのニオイを吸い取ってくれるのでとても便利だそうです。
ほんとこれはいい考えだなと思いました。
換気扇は1万円位だったそうです。
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洗面台の即湯システム
ガラス張りの浴室からは庭の緑を眺めることが出来ます。
ガラスは開閉できないので、細い縦長の窓が換気用で設置されていました。
浴室と洗面所で私が気になったのは、洗面台の即湯システムです。
普通お湯が出るまでに時間が掛かりますが、洗面台の下に即湯システムを設置することでお湯がすぐ出てきます。
この費用は5万円ほどだったそうです。
洗うから干すまで洗濯の全てが完結する部屋
2階は洗濯部屋のみ紹介がありました。
洗濯部屋には洗濯機、乾燥機、干場、アイロン台などが全て揃っています。
洗って干して乾かしてが全て出来る部屋で岡崎さんのお気に入りだそうです。
ご家族みなさんが花粉症なので部屋干しだそうですが、
窓の方角を変えて2か所設置することで風通しがよくなり良く乾くそうです。
この部屋には小さな洗い物専用シンクもあります。
幅60cm深さ20㎝のシンクだそうで、部分洗いや漬け置き洗い、セーターの手洗いなどができてとても重宝しているそうです。
岡崎さん宅の建築費は
岡崎さんのお宅は1階をこだわって作ったので、
2階の部屋はあまり手をかけずに造ったそうです。
お金を掛けたいところと掛けなくてもいいところを決めて設計するのは、費用を無駄にしないいいアイデアですね。
10年前に建てたお家の建築費は外構費込で約4,800万円だそうです。